TECHNOLOGYAWARD若手技術者表彰

株式会社大糸では、若手世代の育成や技術向上のため、若手技術者表彰にも大いに取り組んでいます。
若手技術者表彰を受賞した事業をご紹介します。

優良な建設工事等に携わり、優れた施工管理や意欲的な取り組みを行った若手技術者等を表彰する 「平成28年度 若手技術者等所長表彰」を岡本聡章が受賞しました。

若手世代にもチャンスを与え、大きな事業に取り組んでいってほしいという思いから、このような取り組みを行っております。

表彰された工事

3Dモデル作成による現場の精密な施工

CALS対応土木システム【エクストレンド武蔵】を使用し、置換工及び、本体工の3Dモデルを作成した。そのデータと自動追尾型トータルステーションを活用することで、任意の場所で出来形の確認が行える特徴を生かし、型枠組立時に随時確認を行うことにより施工精度を上げることができた。

軽量型枠(デコメッシュ)

型枠がメッシュ構造なので打設の際にクレーンのオペレーターから作業員の位置が確認出来るので視野性に優れており安全に打設することが出来た。また、高耐食性の特殊金網を使用した残存型枠(デコメッシュ)は軽量(8.5kg/m²)のため運搬・組み立てなど施工性に優れており、防護柵としての役割を果たすので高所での作業を安全に行うことができた。

新工法(有スランプ工法)

現地発生土を利用したINSEM工法を高流度コンクリートの様に流動化させ施工する、【有スランプ工法】を室内試験、現場試験施工を経て置換層の現場施工を実現させた。流動化させることにより基本的にバイブレーター等を必要とせず、狭い場所にも打設することを可能とした。現場発生土を有効利用し、コストの削減及び、残土抑制による環境への負担軽減につながった。

ワーカビリティの確保において硬化が始まるとコンクリートバケットによる打設が困難となるため、打設時間と硬化時間からスランプフロー値を48cm以上と設定した。スランプフロー値48cm以上を確保するために、混合時間を定めることで混合斑を無くしスランプフロー値を確保した。品質管理においては、室内試験により、発生土の含水比が24%から34%の間であれば品質が安定することを確認し、加水量を一定にすることで現場管理の煩雑さを解消した。施行日毎に現場で含水比試験を行い、範囲内であることを確認してから施工を行った。また、打設後の内部温度を測定することで反応を確認した。

若手技術者表彰とは?

本表彰は、県が発注した建設工事及び建設工事にかかる委託業務(以下「建設工事等」という。)において、その成績や取組みが特に優れている技術者を表彰することにより、公共工事の品質向上と担い手の確保・育成を図ることを目的とする。

長野県HP